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1994-95

大蔵ポスター

— 味岡伸太郎

会員部門:銅賞


 

大蔵ポスター

永い時の淘汰をくぐり抜き、幾多のなかより選び抜かれ、現代の私たちに伝えられた意味を持つ形としての文字。そこには民族の総意としての美意識が秘められている。より美しく、より速く、より正確にと書き続けられることにより現在の形に定着されてきた。文字には多くの決め事がある。その形と意味するものとの関係は当然ではあるが書き順にいたるまですべて決められている。しかし決めた事が私たちを束縛することはない。いや、むしろ限りない可能性をたずさえて、私達の訪ずれを待ちかまえている。決め事ゆえに生み出される必然的な形に私は喜びを見いだしている。そして、なによりも文字にこめられた民族の歴史に感謝したい。


味岡伸太郎 Shintaro Ajioka

’49年愛知県豊橋市に生まれる。1964年頃よりグラフィックデザイに興味を持ち、その後美術にも興味を覚え、1982年以後、国内外にて個展。1990年より「地質調査」と題した土を使ったイスタレーション作品を各地で発表。1984年から書体「小町・良寛」をデザイン。写植・アウトラインフォントとして広く使われている。’87頃より建築デザインを始め、日本環境デザイン賞等を受賞。現在、美術・デザインに片寄らず、全てを継続中。