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1994-95

日本デザインコミッティー/ポスター「LIFE」

— 浅葉克己

会員部門:銀賞


 

日本デザインコミッティー/ポスター「LIFE」

ヘンリー・ミラーは、大文字のライフを生きよと書いた。Kの文章を若い時に読んで、僕は訳も解らず、大文字のライフを生きるぞと思った。尊敬する作家の一行の文章ほど、若者にビジョンを与えてくれるものはない。鼻柱が強くなり、腕っぷしはそれほど強くないのに毎晩ケンカの夜が訪れた。ハーバード・バイヤーは25才で小文字の設計をして、建築物や印刷物に小文字だけでデザインして、いままでにない新鮮なバウハウス・タイポグラフィを誕生させた。ラテン文字になぜ大文字・小文字があるのか不思議なことだった。そんな事柄が心の中にあり、大文字と小文字を一緒に入れ込んだデザインを試みた。人間50才をすぎると、大文字の人生も、小文字の人生も歩まねばならぬと知るのである。


浅葉克己 Katsumi Asaba

’40年横浜に生まれる。(株)ライトパブリシティーを経て、’75年(株)浅葉克己デザイン室を設立。サントリー、西武百貨店、セゾングループ、アリナミンA25、日清カップヌードル等数々の広告を手がける。東京TDC会長、東京ADC委員、JAGDA理事、日本卓球協会評議員。’65年日宣美特選を皮切りに、日本宣伝賞・山名賞など受賞多数。’95年2月公開の映画「写楽」では美術監督を務めた。