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2018

Under the Radar, Underground Zines and Self-Publications 1965-1975

— Prill Vieceli Cremers

グランプリ


 

「Under the Radar, Underground Zines and Self-Publications 1965-1975」ブック

1960年代中頃、アンダーグラウンドなセルフパブリッシュ作品がブームとなった。ヘクトグラフや、謄写版、オフセット印刷などの技術により、低コストで少部数の印刷物制作が可能となっただけでなく、見た目にもユニークな作品が誕生するようになったのである。「熱心なアマチュアクリエイターたち」は、タイプライターで打った文字、手書き文字、落書き、コラージュ、ポルノ写真、スナップ写真、マンガのコマなどを組み合わせて、型にとらわれないレイアウトを次々と生み出していった。こうした新しい「感性」の名の下に、タイポグラフィそれ自体が意識的に自由を得て、言語的・視覚的な表現の制約も同時になくなっていった。本書(ドイツ、ブレーメンのヴェーザーブルク美術館での展覧会に合わせて発行)は、西ドイツにおけるアンダーグラウンドなセルフパブリッシュ作品を、初めて掘り下げてまとめた書籍である。そうしたユニークな作品の数々が生まれた国際的な背景を、裏付けに乏しい歴史的逸話としてではなく、Do-It-Yourself による反逆の美的宇宙に侵入しようとする試みとして示している。それはまた、現在の「インディペンデント・パブリッシング」や、リソグラフ的なデザインなどのブームに対する、新たな見方を示す試みでもある。


Prill Vieceli Cremers

紙面から画面そして内装環境やオブジェクトへと広がるデザイン手法を生み出した。自身の展示会や出版物で編集者、執筆者、キュレーターの役割を意欲的に務めてきたミラーは、芸術、アーキテクチャー、パブリックスペース、パフォーマンス、ファッションおよびデザインを模索、解釈する手段としてデザインを利用してきた。1999年にパートナーとしてペンタグラムのニューヨーク事務所に入る前に、スタジオの草分け的存在であるDesign/Writing/Researchを立ち上げた。バーンズ・コレクション、メトロポリタン美術館、ハーレーダビッドソン、サザビーズ、ヴィトラなどのクライアントのために、VI、展示品、書籍、ウェブサイトなどを制作。1997年以降は、『2wice』の編集者兼デザイナーとして、パフォーマンスアートやビジュアルアート、ダンスの新しいプラットフォームを開拓して出版物とアプリケーションに編集、賞を受賞している。またナム・ジュン・パイクやマシュー・バーニー、オノ・ヨーコ、Diller + Scofidio、ジェフリー・ビーンとのプロジェクトで、書籍のデザインに一貫して独創的な手法を採用。『Design/Writing/Research』や『The ABC’s of ▲■●: The Bauhaus and Design Theory』、『Abbott Miller: Design and Content』などデザインに関する著書もある。作品は、クーパー・ヒューイット国立デザイン博物館、シカゴ美術館、サンフランシスコ近代美術館で常設展示されている。2014年「AIGA Medal」受賞。
http://www.prillviecelicremers.ch/