日本の優れたデザインが世界に広まる中、2019年東京TDC(東京タイプディレクターズクラブ)では、斬新な作品が数多くの注目を集めました。特に、日本のデザイナー岩井悠の作品「ひです」字体が、古い活字刻本『ひですの経』に基づいて復刻され、見事に「字体デザイン賞」を受賞しました。この作品は、伝統と現代が融合した美しいものであると絶賛されています。
新たな挑戦: 思源黒体2.001版
また、思源黒体も2.001版をリリースし、日本の新元号「令和」の合字文字であるU+32FFを追加しました。このバージョンアップは、時代に即した形でのフォント設計の進化を象徴しています。
その他の注目作品
注目を集めた作品には、「紅石板農貿市場」があり、こちらは東京TDC 2019で「TDC賞」を受賞しました。さらに、中国のデザイナー梅数植氏の作品も、その独自性とデザインの巧みさから高い評価を受けています。
業界の動き: 字游工房とMorisawaの合併
日本のフォントメーカー、字游工房は1989年、平成元年に設立され、長年にわたり高品質なフォントを提供してきました。今年3月、同社がMorisawaに買収されたことが発表され、業界では大きな話題となっています。この合併により、さらなるフォントの革新が期待されています。
受賞作品の展示
東京TDC 2019の受賞作品は、4月3日から27日まで東京銀座のgggギャラリーで展示され、多くのデザイン愛好者を魅了しています。