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デザインフォーラム TDC DAY 2015


たくさんのお申し込みありがとうございました。
受付は終了させていただきました。(2015.3.31)

16 回目を迎える春恒例のデザインフォーラム「TDCDAY」。
東京TDC賞2015の受賞者が一堂に介し、セッションによってはゲストもまじえ、
受賞作品の背景を中心に語ります。
6時間半のトークマラソン、日頃の関心の分野を超えて、
あらたな「デザイン」との出会いにもご期待ください。

日時:2015年 4月5日(日)12:30pm~19:00pm(開場12:00pm)
主催:NPO法人 東京タイプディレクターズクラブ
共催:ギンザ・グラフィック・ギャラリー
会場:DNP五反田ビル 1Fホール
   東京都品川区西五反田3-5-20
   JR山手線・都営浅草線「五反田駅」下車徒歩6分
*フォーラム当日の会場への電話連絡はお断りしております。
参加料: 3,000円/学生および同時通訳機(英→日)不要の方=2,500円
事前申込み・参加料振込制/全席自由席
*日→英の通訳サービスはありません。
*登壇の順番を変更する場合があります。
*やむ得ない事情によるスピーカーの欠席または変更の可能性があります。

お申込・お問合せ: メールの件名「TDCDAY2015 申し込み」
お名前、職業(または学校名)、同時通訳機必要の有無をご明記ください。
折り返し受け付けメールを送信させていただきます。

【プログラム】
1. David Cameron Morton(オーストラリア)
多数の幾何学図形とその問題集『Geometrical Drawing for Art Students(L.H Morris、1910年』から発想を得た作品「Euclid」でTDC賞を受賞。1970年代の古いタイプライターを使い図形を変形・再解釈し、16センチ四方の101種類を制作した。「正直なところ、応募するだけで幸せだった。」作品が審査会で見せた威風堂々ぶりと異なり、本人はいたって謙虚。制作手法の映像も披露する。

2. 畠田奏子+立花文穂
「こにいた、ということをみえるものにしたいという思いからはじまった。」 TDC賞受賞の『息の管』は、実際に足をはこんだ土地で歩いた道を思い出し、指先で追うドローイング。無造作にテープで紙がつぎ足され巨大化した何枚もの紙片が審査会場に広がった。受賞に際し「ここでいったん深呼吸して、これからも続けていきます。」と話す畠田と、大学時代ゼミで指導した立花文穂との対話。

3. 伊藤親雄+有山達也
「人生の苦悩や挫折、孤独などを詠った文学作品を組むことを標榜し、生きづらさを感じている人々へ届ける書体。」 TDC賞受賞の書体「陰翳明朝體」を字游工房での仕事の合間をぬって制作した伊藤は、日本人の文化の礎である明朝体の技芸を継承することの価値を見つめる。有山達也をゲストに迎える。 

4. Jonas Zieher(ドイツ)
受賞は、米国の詩人A.R. Ammonsの「Coon Song」という詩を基にした同タイトルの映像作品。詩は猟犬に囲まれたアライグマの変容の旅で始まり、物語構造が徐々に崩れ、混沌としたドラマチックなモノローグで終わるが、この詩のほぼ全ての言葉を反映するタイポグラフィックな動画へと変換した。ニクラウス・トロクスラーにも学びグラフィックに精通する作家、初来日のプレゼンテーション。

5. Kris Sowersby(ニュージーランド)
2014年9月のフィナンシャル・タイムズ(FT)リデザインのために制作された新しいフォントファミリー「Financier Typeface Family」でTDC賞を受賞。報道、分析、ビジュアル・ジャーナリズムにおけるFTの力を見せつける、より鋭敏で現代的な新聞を作ることがリデザインの要点であったという。書体、プロジェクトの全容を解説する。

6. 葛西 薫+菊地敦己
TOKYO DESINERS WEEK 2014 「北斎漫画インスパイア展」への出品作で、特別賞を受賞。「北斎の描いた巨大な蛸の絵に触発されて、烏賊と蛸でいこうと決めた。(葛西)」 蛸はわかるが烏賊はなぜ。北斎・浮世絵へのアプローチは。描くこととは。菊地敦己をゲストに迎え、同作品を語る。

7. 原 耕一+菊地敦己+葛西 薫
ファッションの撮影を通じての仕事仲間である宮原夢画の写真集『シンケンシラハドリ』。「ボクにあずけられた写真は、仕事の合間のスナップ、家族の写真、何気ない風景、カラーありモノクロあり。どうしたら見る側に理解してもらうかがちょっとむずかしい、あれやこれやと写真を並べて3週間程かかってしまいました。」。同作でブックデザイン賞を受賞した原を囲み、魅力の源を見つめる。

8. Nejc Prah(スロベニア)
A3サイズほどのミニポスター“アボガド”が、ホームセンターのカタログを想定したポスターシリーズ(これも小さい)と共に今年のグランプリを受賞した。イェール大学大学院生の論文発表に向けたどたばたの制作逸話と、小さい7枚のポスターがTDC審査会で集めた熱視線とのギャップ。TDC展2015のためのグラフィックも担当した新進気鋭のデザイナーが、受賞作品を解説する。

9. いとうせいこう+伊藤ガビン+ucnv+田中孝太郎(BCCKS)
いとうせいこうが1997年に「メール配信」という手法で連載した『黒やぎさんたら』という小説に、現代の手法でどう新しい命を吹き込むか。伊藤ガビン、ucnv、いすたえこらが紙の書籍として出す企画を決め、BCCKSが協力した『親愛なる』は、購入した人に合わせて一冊一冊の内容が変化するという新しい時代の小説の形を模索している。「紙の本なのに、RGB賞」、同作の本質と周辺を語る。

10. Henrik Kubel(イギリス)
「新しい編集者、新しいビジョンのためのインディペンデント紙のリデザイン」。インディペンデント紙と関連雑誌のあらゆるレベルで使えるカスタムフォント一式(4種類のセリフフォントとそれらのイタリック体、3種類のSans、3種類のSans Condensed、数字のみのフォント1種類、ディスプレイ&見出し用フォントの合計16フォント)を提供し、“ワシを除く”発行人欄のデザインと制作も担当した という同プロジェクトを、受賞者の一人、Henrik Kubelが解説する。