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2017

Modelle / Models

— Ralph Schraivogel

TDC賞


 

Ralph Schraivogel
ポスター「Modelle / Models」でTDC賞を受賞。

『Building Worlds』は、2016年にスイス、チューリッヒのチューリッヒデザイン美術館で開催された展覧会である。この美術館では展覧会のポスターを広告媒体というツール以上のものとして大切に考え、それ自体が独立した文化的作品と考えている。ポスターの価値は、コーポレートデザイン戦略などといった権威や美的な完成度で評価されるものではなく、そのテーマがどのくらい深く吟味されたかで決まると考える。このような理解は、おそらく、私がどうしてこの美術館と30年以上にわたって途切れることなく一緒に仕事をしてきたのかという問いに対する答えになるだろう。このポスターは、この展覧会のテーマを表現することで、結果的に美術館のコーポレートアイデンティティの一部にもなっている。ポスターそれ自体は、制作に取り組んでいる間は私の頭を占領し悩ますものであるが、同時に、世界を構築しようとすることは魅力的で、いくらか傲慢なものでもあると言えるだろう。
使用した写真は、Clement Valla氏の『Postcards from Google Earth(Google Earthのポストカード)』プロジェクトのものだ。このポスターは、Jean-Yves Grandidier氏にシルクスクリーン印刷していただいた。


ラルフ・シュライフォーゲル
1960年にスイスのルツェルン生まれ。チューリッヒ造形学校で1977年から1982年までグラフィックデザインを学ぶ。学位取得後、チューリッヒに自分のグラフィックデザインスタジオをオープンさせた。出版物やロゴ、コーポレートアイデンティティのデザインを行っているが、なかでも文化イベントのポスター作成に心血を注いでいる。1983年から、チューリッヒのレパートリー映画館「Filmpodium」のポスターやプログラムのデザインを行い、また、1984年以来、チューリッヒデザイン美術館から、ポスターや展示会の告知物のデザイン依頼を何度も受けている。他の機関のためにも作品を制作しているほか、1989年から、アフリカ映画祭「Cinemafrica」のポスターのデザインも担当している。卒業してから10年後に、Hochschule für Gestaltung und Kunst Zürichに講師として戻り、2001年まで教鞭を執った。ベルリン芸術大学にて2000年から2001年まで客員教授を務め、2003年からルツェルン大学の教員となり、2010年から2013年までバーゼル造形学校で再び教職に就いた。1995年より、国際グラフィック連盟(Alliance Graphique Internationale:AGI)のメンバー。