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2019

One Artist’s Theater

— Konstantin Eremenko

ブックデザイン賞


 

「One Artist’s Theater」ブックデザイン
(Client : AZ Museum)

『ワン・アーティスト・シアター』はAZ美術館による出版プロジェクトである。それは美術館所蔵の写真によるアーティスト、アナトリー・ズバレブのビジュアル物語である。この物語はアーティストの日常の生活を語る。アーカイブの大部分は素人が写したユニークなスナップ写真から成る。
この本のデザインは無作為に選んだアーカイブの写真から視覚的ストーリーを創り出し、それを本の形式に転換することが目的である。大半の写真は一人の人物のポートレートであるため、イメージが持つ性格が難しい。
写真のほとんどが家族用に撮られているため、アートと見なすことができないという事実に基づき、デザインの主な要素はスペースを構成するシステムの構造である。このシステムにより全ての物語が創られる。本の表紙は透明な赤いプラスチックでデザインされ、現像暗室のイメージを表している。この手法で、主人公が画家についての本を、写真を使って美的に展開する。最初、アーティストが生きていたソビエトの暮しの「底辺」についての本のように見える。しかしこの外見の裏に、彼の真実の物語、社会環境ではなく彼のアートの美しさを見ることができる。


Konstantin Eremenko(ロシア)
コンスタンティン・エレメンコはモスクワ出身である。2007年、版画修士号をモスクワ大学から授与される。2006年から2013年までカウンターフォーム・スタジオの共同創立者でありディレクターを務める。2015年FHNW HGKビジュアル・コミュニケーション・インスティチュートを卒業。バーゼル・スクール・オブ・デザインでビジュアル・コミュニケーションと偶像研究における修士号を取得。彼の仕事はタイポグラフィ、パッケージデザイン、ポスター、編集デザインの多岐に渡る。EDデザイン賞、D&AD、レッド・ドット賞、ドイツデザイン賞、iFデザイン賞、ヨーゼフ・ビンダ―賞、ISTDタイポグラフィ賞、ソサイエティ・オブ・タイポグラフィ・アーツ、ニューヨークTDC、東京TDCなど受賞多数。