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2019

NYT MAG OLYMPIC FONT*

— Henrik Kubel + Matt Willey

TDC賞


 

「NYT MAG OLYMPIC FONT*」タイプデザイン
(Client : THE NEW YORK TIMES MAGAZINE)

ニューヨーク・タイムス・マガジンの各特集号は特に美しいフォントや編集デザインを愛する人たちにとって嬉しい雑誌である。雑誌編集長のマット・ウイリーは、今週末出た新しい冬季オリンピック特集号の見開きページを我々と共有してくれた。このタイプフェイスはマットと長い間共同作業してきたヘンリク・クベルとのコラボレーション。このことについてマット・ウイリーに質問してみた。


縦に積み重ねるタイプは正確さを得るのが難しい、コントラストが大きい場合は、ほぼ間違いなく複雑になる。そのため、雑誌全体にそれを使うことは勇気のいる決定だ。この場合何があなたの動機となったのか?

このタイプフェイスは不足するスペースから生まれた。特集号はアルペンスキーからスピードスケートまで15種の冬季オリンピック競技全てをカバー。全部を入れるのにスペースが不足する。ページの多くにヘッドライン(スポーツの名称)、デッキ、イメージ、文章を入れなければならない。伝統的なやり方では無理。広い幅の縦に積み重ねたタイプフェイスは、細いコラムの中にあるヘッドラインにスケールとタイポグラフィ的存在感を与えてくれる。


あなたはこの特集号に何か他の方法を試してみたか?全体の構成に他の変更を加えてみたのか?

これは私が試みた最初のアイデア。特集記事ページのテンプレートを変えて、全部の外側マージンを狭くした。主な理由は、私はこのデザインが大変に気に入り、さらにページの中にもっと多くの文字を入れることが出来たからだ。


あなたはタイムス・マガジンの特集号に特注タイプをデザインすることで良く知られている。今回はあなたの友人であり共同制作者であるヘンリク・クベルに協力をしてもらい、この号を完成させるのにどのくらいかかったのか?

約2週間半、断続的に仕事をした。全体のマッピング、ニュース記事のブロックイング、全てを載せる試みで、それはちょうどパズルをしてるようだった。写真に関わる記事やもっと文学的記事などたくさん混ざり合っていたので、いかにペースを維持するか試行するのに時間がかかった。

私はこのタイプで何をしたいかおおよその考えを持っていた;各文字がきっちり同じ幅で積み重ねられた広い幅のタイプフェイス、それらのいくつかの文字を試しに描いてみたのだ。私が最初に描いた文字は良くなかった。ヘンリクが協力してくれるのを知って嬉しかったし大変助かった。彼は私の最初のまずい文字を素晴らしいものにしてくれた。


Henrik Kubel(イギリス)
タイプデザイナー、タイポグラファー。1992-97デンマーク・デザイン・スクール グラフィックデザイン学士課程、1998-2000ロイヤル・カレッジ・オブ・アート コミュニケーションアート・デザイン修士課程、2010夏レディング大学 タイプデザイン資格、2011ベルギーのプランタン・モレトゥス博物館 タイプデザイン専門家クラス、2012ニューヨークType@Cooperタイプデザイン短期集中プログラムを修了。2007年から国際グラフィック連盟(AGI)会員。主なクライアント:モスクワ地下鉄、インディペンデント紙、Googleアンドロイド、WIRED英国版、サンディタイムズマガジン、英国政府ウェブサイトgovt.uk(Margaret Calvertとのコラボ)、国際環境NGO Friends of the Earth、Wallpaper*、ニューヨーク・タイムズマガジン、デンマーク文化省、ロイヤルメール、ハーバード大学出版局、ニューヨークマガジンなど。受賞歴多数。

Matt Willey(USA)
NYブルックリンを拠点とするグラフィックデザイナー。ニューヨーク・タイムズ・マガジン アートディレクター。2014年Creative Reviewsにおいて「デザイナー・オブ・ザ・イヤー」に輝いた。2015年よりAGIメンバー。