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『東京TDC賞2011』の審査の過程

<審査の方法について>

RGB賞:RGB賞運営委員があつまり、作品を実際に動作し審査し候補をしぼる。ディスカッションの上、受賞作品とノミネート・入選作品を決定された。

タイプデザイン賞:他カテゴリーとは別の日に審査。作品にチップをおくかたちで、各審査員が選び、5人の審査員から選ばれたものを候補に、ディスカッションの上、最終決定される。最終審査では無記名投票が行われた。

その他のカテゴリー:カテゴリーごとに1次審査を行った。今年は全ての作品の番号をふり、5作品に1作品を選ぶバランスで作品を選び、その作品番号を各審査員が手元の書類に記入する方法をとった。これを集計し、10得点をとった=10名の審査員から選ばれた作品が2次審査へと進んだ。ここからはカテゴリーごとではなく、すべてのカテゴリーが一同に並べられ、チップを置く方式となり、作品がしぼりこまれていった。
例外的にブックデザインだけが1次審査に続いて2次審査が行われて、最終審査では無記名投票でブックデザイン賞とノミネート作品が決定された。

最終審査:60作品にしぼりこまれたところで、それぞれの部門で賞をとった作品がここに加えられた。そしてディスカッションが行われ、最終の賞の決定が無記名投票によって行われた。

*部門賞をとった作品がグランプリに選ばれた場合は、その部門の2位の作品が自動的に昇格し、部門賞の受賞となる。
*TDCでは審査員も作品を応募することができるが、自身の作品には投票できない。またTDC賞運営委員については、その作品が賞の候補となっても、特別賞およびグランプリ以外は賞を受賞することができない。
*審査員は1次審査でとくにすばらしいと認める作品があれば、審査員推薦として、それは自動的に2次審査へ進むことができる。ただし審査員と利益関係のないものであり、また全ての応募作品から一人の審査員が選ぶことができるのは、1〜2作品まで。2次審査でほかの審査員がその価値を再確認し、認めないかぎりは、推薦をしても入選や賞の候補とはならない。


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Simon Browning 氏

まずはじめにこのような機会に招待いただいたことに感謝します。
この3日間、体力的には非常に疲れはしたものの、たくさんのタイポグラフィ作品に触れることができ素晴しい体験でした。たくさんの出品作品の中から優秀作を選ぶには時間がいくらあっても足りないというのが率直な感想です。
完成度の高い作品が多く、展示の仕方も良かった。審査は公正で雰囲気も良く、個性豊かな審査員の方々にお会いできたのも有意義な経験でした。
個人的にはヨーロッパの作品が多数出品されていたことも嬉しい発見でした。 ありがとうございました。

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John Warwicker 氏

東京TDCの審査会に参加できることは常に光栄に感じます。それはこの審査会が世界的にも高水準であり、私にとって審査というよりは学びの機会だからです。タイポグラフィの境界を押し広げる作品や精緻に完成された作品を目の当たりにし、毎年たくさんのインスピレーションを受けています。
この審査会の後、私はいつも新しい作品をつくりたい欲求にかられます。東京TDCは私が唯一出品参加する国際コンペティションであり、賞の有無にかかわらず自分の多くの尊敬し崇拝する審査員の方々の意見をもらうことはまさに学びの極致です。
最後に東京TDCに感謝の意を表するとともに、手伝ってくれている学生スタッフの皆さんにも感謝したい。彼らの協力がなければ審査会の実現は成し得ないのですから。

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Guang Yu

作品如樱花湖面粼粼的波光。
耀眼,又令人温暖。
请满饮此杯吧!!

湖面に散った桜の花びらが波間にきらめくような作品群に、
眼を見張り、また暖かな気持ちになった。
このすばらしい成果に乾杯。

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小林 章

作品としてのユニークさとか、ブックデザインという範疇の中でのユニークさとは別に、機能的に組まれているか読みやすいように組まれているか、あるいは文字の組版が美しいかどうかということを審査する。どちらに重点を置いて審査していくか、ということはむずかしい。
その中で、特にブックデザインで印象に残ったのは、全体のバランスとしてユニークさと文字組のおもしろさ、そして読みやすさのバランスがとれているというところ。ちゃんと読めるように組んである。「うまいな〜」という組版だけでなく、いろんな観点から見ていて、 いい経験になりました。

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青木克憲 氏

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有山達也 氏

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奥村靫正 氏

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葛西 薫 氏

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北川一成 氏

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軍司匡寛 氏

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佐藤 卓 氏

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澤田泰廣 氏

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白井敬尚 氏

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祖父江 慎 氏

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町口 覚 氏

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中島英樹 氏

この時期に毎年行なわれる東京TDCの審査は、僕には、毎年あるべき行事のようになっている。 そして、それは、楽しみのひとつだ。
今年から、審査方法が変わった。 ほんのちょっとした事と思うが、いざ、この新しい方法で進めて行くと、 妙にスッキリしていて気持ち良かった。 しかし、票の集まりが、基本的に目に見えない状態だった為、 二次審査の時、一次審査をくぐり抜けて来た作品が、自分の想像と微妙に食い違ったところも多く、とまどった。 それは、良い悪いではなく、新たな試みの結果なのだろう。 審査の方法に、絶対的に正しく、公平なシステムなどないと思っているのだが、 この新たな試みは、間違った方法でなかったと思えた。 さらに、たんたんと進むこのシステムは、他の審査員も同じように思ったのだろう。 何か、感情的な盛り上がりが、少なかった。 また、それに加え、毎年おこる討論が少なかった事が、今後の課題になると思う。
しかし、この方法が、多分、今までのシステムでは、発見出来なかったであろう、 新たな才能をすくい出す事に成功した。 これが、最も重要であり、素晴らしい事である。 また、今年も不思議と狙ったかのように、世界中に満遍なく才能達が散らばっていた。

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仲條正義 氏

審査の日は疲れるが楽しい、年一度の貴重な数日である。近年増々質が高まっていると感じる。一方大胆で野蛮なものが少なくなった。中国あたりの作品に負けている。スイスの作家が高得点だった。私はそれほど買わない。楽天的な緩いものだと思う。最近のグラフィティの毒はなく、推察すると今の若い人たちは手描きの作品が新鮮に見えるのだろう。

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